-業務量の増加に備えAI-OCRを導入。『後期高齢者の質問票』のデータ化業務を自動化 –
当社は、オンプレミス型 AI-OCRソリューション「AIRead」を、鹿児島県国民健康保険団体連合会(以下、連合会)に導入・ 運用を開始しました。
導入の背景
連合会では令和4年度から「後期高齢者質問票登録業務」として、市町村が回収した後期高齢者質問票の情報を「特定健診等データ管理システム」へデータ登録する業務を開始した。
市町村は質問票を回収し連合会に提出する。連合会は、それらをシステムに登録する必要があったが、保険者支援課では現行の業務で手いっぱいであり、新たにこの質問票データ化業務を行う余力が職員にはない状況だった。
外部に委託する選択肢もあったが、連合会ではAI-OCRで問題を解消できるのではないかと考え情報収集を行った。
導入のポイント
データ化したい質問票には氏名や健康状態などの個人情報が含まれており、インターネットに接続された環境では利用できないデータのため、多くのAI-OCRは選定の対象外となった。
インターネットに接続不要なオンプレミスのAI-OCRもあるものの、GPU搭載の高性能サーバを前提とし新たなハードウェアの投資が必要となるため採用は困難であった。
また、AIが搭載されていない従来型のOCRは、一般的なPCで利用できるが手書き文字の読み取りには適さないものが多かった。
そのような状況の中、アライズイノベーションのAIReadは、オンプレミスの一般的なPCでスモールスタートが可能なAI-OCRとしてほぼ唯一のソフトウェアであった。
導入の効果
月平均200枚程度の質問票のデータ化をする必要があったが、AIReadで読み取り結果を確認・修正しCSVファイルに出力、連合会で使用している「後期高齢者質問票データ作成システム」にインポートすることで実現することができた。
手書き文字を中心に1枚あたり20項目程度のデータ化が必要となるが、仮に全てを人手で行う場合と比べて、1/3程度の作業時間で完了できているという。AIReadの機能でインポート用のCSVレイアウト形式で出力することができたため、効率化が実現できたという。